知的に騒がしい-ギャラリー册-

森羅万象ミクロコスモス

shinraルリユールは、一般に、フランス、ベルギーを中心にした、伝統的な皮革製本を指すものと理解されていますが、日本でのヨーロッパ文学や、美術の愛好家のあいだでは、その精緻で繊細な職人的技術の粋と、未製本の仮綴じ本を、自らの好みで、自在かつ奔放に装幀すべく発注する愛書家への崇拝や尊敬から、長く、憧れの的でありました。

グループ Les fragments de M (レ・フラグマン・ドゥ・エム)は、ルリユールの先駆的な紹介者、栃折久美子さんの薫陶を受けた第二世代として、現在の日本のルリユールを牽引する、中堅作家で形成されるグループです。

現代工芸と、本、五感の交わるライフ・スタイルの、三位一体の共同体を目指す那須のカルチャー・リゾート、二期倶楽部/アート・ビオトープ那須の、東京における発信基地であるギャラリー册ですが、2012年初夏の企画展として、ルリユールの広がりを多角的に紹介し、日本で果敢に活躍する作家たちの、書物という、このうえない愛しいオブジェへの偏愛を味わっていただくための、ユニークな展観と、ワークショップをお届けします。

オープニング・レクチャーや、懇切斬新なワークショップや、作家たちも在廊して手ほどき解説するなど、多彩で多角的な、準備万端=ルリユールの私塾を、どうかご期待、お楽しみください。

新見隆 武蔵野美術大学芸術文化学科教授、二期リゾート文化顧問
◆■◆ 特別企画 「書物に溺れて」■◆■
古今東西の書物狂の悲喜交々を題材とした本を集めて展示・販売します。
協力古書店:古書日月堂、古書往来座

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森羅万象ミクロコスモス
―ルリユール、書物への偏愛 Les fragments de M の試み

<開催概要>
会 期:2012年5月10日(木)―6月9日(土) 入場無料
会 場:ギャラリー册・千鳥ヶ淵
時 間:11時~19時
休廊日:毎週 日曜・月曜
※但し最終日は17時まで/オープニング・レクチャーやワークショップ開催中は入場を制限する場合がございます。

作家在廊日一覧

Facebookでも、展覧会の情報を配信しております。
詳しくはこちら→www.facebook.com/pages/ギャラリー册/199099200170763
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★オープニング・レクチャー 「私の愛書歴と、ルリユール」

日 時:2012年5月12日(土) 17:00-19:00
講 師:鹿島茂(仏文学者、明治大学教授)
参加費:2,000円(税込、ドリンク付)
定 員:30名 ※定員を超えた場合は、立ち見も受け付けております。
申込み:お電話(TEL 03-3221-4220)、または以下の項目をご記入の上、gallery-satsu@nikiresort.jpへメールにてお申込ください。
※GW中(5/3~5/7)は、電話受付はおこなっておりません。

・メールタイトル:「オープニング・レクチャー 私の愛書歴と、ルリユール」
・お名前:
・ご参加人数:
・ご住所:
・ご連絡先:

★ワークショップ1 「羊皮紙をつくる」

羊皮紙工房(http://www.youhishi.com)主宰の八木健治氏を迎え、羊皮紙の古来より変わらぬ製作工程を、小さな羊皮を使い体験します。また、羊皮紙に書かれた祈祷書やユダヤ教のトーラーなど、13~19世紀の写本コレクションとレクチャーから歴史に触れます。
※ワークショップ中は出版物展示「書物に溺れて」のみご覧いただけます。

八木健治プロフィール
羊皮紙工房代表。翻訳者として「文書」のルーツを探っていくうちに、長い間人間の歴史を支えてきた素材「羊皮紙」と出会う。2008年、羊皮紙の製造・販売および情報発信を行う「羊皮紙工房」設立。大英図書館での中世写本羊皮紙の研究、イスラエルなどの羊皮紙施設訪問を通して「本物」の羊皮紙を追求。

お申込いただきありがとうございます。
ワークショップ1は、定員に達しましたので、受付を締め切らせていいただきます。

日 時:2012年5月19日(土) 15:00-18:00
講 師:八木健治(羊皮紙工房代表)
参加費:5,000円(材料費/送料/税込)
持ち物:エプロン
定 員:12名
申込み:お電話(TEL 03-3221-4220)、または以下の項目をご記入の上、gallery-satsu@nikiresort.jpへメールにてお申込ください。

・メールタイトル:「ワークショップ1 羊皮紙をつくる」
・お名前:
・ご参加人数:
・ご住所:
・ご連絡先:

★ワークショップ2 「リンプヴェラムバインディング」

表紙に羊皮紙を使ったノートを作ります。limpは柔らかいという意味で、羊皮紙の特質を活かした、中世後期からみられる糊を使わないシンプルな実用的製本です。本文紙には英国のコットン紙を用意します。制作後、箔押し師がフロロンと呼ばれる花形を金箔で入れます。

お申込いただきありがとうございます。
ワークショップ2は、定員に達しましたので、受付を締め切らせていいただきます。

日 時:2012年6月2日(土) 13:00-16:00
講 師:羽田野麻吏 市田文子
参加費:6,500円(材料費/税込)
持ち物:カッター(小)とお持ちの方は和裁用ヘラをご持参ください。
定 員:12名
申込み:お電話(TEL 03-3221-4220)、または以下の項目をご記入の上、gallery-satsu@nikiresort.jpへメールにてお申込ください。

・メールタイトル:「ワークショップ2 リンプヴェラム」
・お名前:
・ご参加人数:
・ご住所:
・ご連絡先:

<作家プロフィール>
Les fragments de M(レ・フラグマン・ドゥ・エム http://www.frgm-reliure.jp)は、三人の製本家と一人の箔押し師からなるユニットです。西洋を起源とする本の工芸であるルリユールを、本を愛するすベての方々の身近なものとし、その美しさを知っていただくことを目的として、2011年10月に結成しました。日本、フランス、ベルギーで学んだ四人の作品を手に取り、書物について語り合うサロンを通じてルリユールを紹介する活動を継続的に行ってまいります。

羽田野麻吏―――――――
「栃折久美子ルリユール工房」エコルプログラムにて製本工芸を学ぶ
2003年よりアトリエコリルスとし注文制作・製本教室を始める

個展 「le greal」I・II・III 書肆啓祐堂
個展 「dix mésangettes 10篇の詩のための秘匿箱」clement salon
ARA国際製本美術フォーラム第6回より参加
2000年 エストニア国際製本展「Golden Book」受賞
2005年 Concours Pointe de Paris の42冊に選出
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展

市田文子―――――――
U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)、ヴェジネ市立製本学校で製本、書物修復を学ぶ
2002年よりアトリエ・アルドを開き注文制作、ワークショップ、製本教室を始める

個展「書物のつくり- Texte, Corps d’ouvrage, Structure」GALLERY北野坂
2007年 限定本「中原中也詩集」 atelier ALDE刊行
刊行記念展示「中原中也を綴じる-テクストと繋がるルリユール」アトリエ箱庭
1998年 イタリア国際ルリユール展 “L’Infinito”「100人の匠」に入選
2002年 イタリア国際ルリユール 展 “Il Cantico delle Creature”「100人の匠」に入選
2002年  Air Neuf Prends des Couleurs ベルギー
2006年  Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
atelier ALDE http://atalde.jp/

平まどか―――――――
2000年 ベルギー国立ラカンブル高等視覚芸術学校製本・ドリュール科卒業
2000-2001年 同上校修復科紙資料部門で研修
現在、池袋コミュニティカレッジ内「ルリユール工房」講師、及び自宅工房での製本教室主宰

個展「Madoka Taira Exposition –Reliure d’art-」森岡書店
1999年 ベルギーフランス語圏共同体政府コレクション収蔵
2001年 グループ展”Neuf Ecoles des Arts du livre exposent leurs reliures”
ヨーロッパ4カ国巡回
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
2009年 Designer Bookbinders(英国) 国際コンペティション展示作品入選

中村美奈子―――――――
U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)で製本・箔押しを学ぶ
その後、ヴェジネ市立製本学校にて箔押しを専門的に習得し帰国
2006年より天金と箔押しを受注制作している

【Les fragments de M(レ・フラグマン・ドゥ・エム) ウェブサイト】

http://www.frgm-reliure.jp