EVENTS

Camerata ‘’Satsu’’ Da Nemo 

オペラ誕生の原点をたどる―1600年初頭のイタリア「新音楽」

 第1回 ソロ・マドリガーレとキタローネ

 

これから続くシリーズ「カメラータ册」は、オペラの原点となる音楽、1600年頃のイタリア音楽を深く味わう時間です。

歌い手・辻康介さんの声に、オランダ在住のリュート奏者・上田朝子さんの響きが重なります。普段はあまり演奏されることのない曲々を、トークをじっくり交えながらお届けする予定です。
演奏後の奏者の方々との交歓のひと時とともにごゆっくりお楽しみください。

 ー

[演奏予定曲]

あなたは眠るTu dormi(ペーリ)/ テルシッラよ待ってFerma Tersilla mia(ラージ)/フィレンツェの調べによる変奏曲(ピッチニーニ/カプスベルガー)  他

開催日時

202626日(金)

昼の部 13時45分開場 
    14時00分 ― 15時30分
         15時30分 ― 16時00分 交歓
    16時15分 ― 閉会 

夜の部 18時45分開場 
    19時00分 ― 20時30分
            20時30分 ― 21時00分 交歓
    21時15分 ― 閉会   

参加費  昼の部・夜の部 各 8,000円(税別)
             昼の部 (満員御礼
     夜の部(お申込受付中)  
※ ごく簡単なフィンガーフードとドリンクをご用意しております。

お申込み方法 下記のリンクよりお申込みください。

辻康介 声楽家

国立音楽大学楽理科卒、同音楽研究所研修科修了、ミラノ音楽院古楽科に学び、ミラノ市音楽院古楽声楽科2年専攻課程修了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニ、F.ザナージらに、古楽演奏理論をD.フラテッリらに師事。モンテヴェルディ「オルフェオ」のオルフェオ役など。主宰する「南蛮ムジカ」で「南蛮ムジカのオルフェオ」や「フランチェスコ・ラージ全曲演奏シリーズ」、声楽アンサンブル「SESTETTO VOCALE セステット・ヴォカーレ」では「テーブル囲んでマドリーガーレ」「ルネサンスの居酒屋で」などのコンサートを⾏う。「辻康介と葉山古楽婦人会」では葉山町での地産地消の音楽活動を展開。また、ネーモー・コンチェルタート nemo concertato」と「ビスメロ Vis Melodica」を主宰し、古楽と様々な⾳楽を融合させた「ネオ・ラジカル古楽歌謡」を展開、ネーモー・コンチェルタートではCD+BOOK「おとなのための俊太郎」をリリース。「東京雑戯団」や「池の畔の音楽会」「名橋たちの音を聴く」に参加。様々な演奏活動をとおし、山のシューレ、アサヒビール・ロビーコンサート、神奈川県立美術館「サウンド・ミュージアム」、蔵の街音楽祭、都留音楽祭、北とぴあ国際音楽祭などに出演。2016年パルコ劇場主催公演「メアリー・ステュアート」音楽監督を務め楽曲も提供。ソルミゼーション(古式6音階名唱)実践の指導者として各地で講座を開き、Chorus Company、日本合唱指揮者協会、日本合唱連盟、日本コダーイ協会、日本音楽学会などに講師として招かれた聖グレゴリオの家古楽科、フォンス・フローリス古楽院講師。合唱団Ogmios、葉山オグミオス児童合唱団主宰。

http://musicadanemo.com/

上田朝子 リュート奏者

4歳より桐朋学園子どものための音楽教室にて音楽を学びはじめ、桐朋女子高等学校を経て桐朋学園大学ヴァイオリン科を卒業、同大学作曲科修了。2016年オランダに渡り、ハーグ王立音楽院学部リュート科を古楽科首席で卒業、同音楽院修士課程を優秀賞、修士論文映像発表賞付きで修了。オランダ・ベルンハルト王子奨学金を得てバーゼル・スコラ・カントルム中世・ルネサンス科修士課程修了。リュートを故・金子浩、M. フェントロス、J. ヘルトの各氏、バロック・ヴァイオリンをE. ガッティ氏に師事。マリーニ古楽コンクール第1位、ファン・ヴァセナール古楽コンクール第3位、ロンドン国際古楽祭コンクール第2位受賞。現在はオランダを拠点とし、18世紀オーケストラ(オランダ)、B'Rock(ベルギー)、Orchestra of the Age of Enlightenment(イギリス)、アムステルダム・シンフォニエッタ(オランダ)のメンバーとしてオランダや日本、ヨーロッパ各地で積極的に活動。オランダリュート協会、お城の日フェスティバル(オランダ)でのソロリサイタルなどソロ活動を行うとともに、15世紀から18世紀の室内楽を得意とし多くのアンサンブルと共演している。ヴァイオリン、作曲を勉強した経験を活かして通奏低音や編曲技法の研究、実践に取り組んでいる。
https://asakoueda.com/

 


 

〈辻康介さんからのメッセージ〉

最初期のオペラの傑作、《オルフェオ》(クラウディオ・モンテヴェルディ作曲 )初演前夜、舞台はフィレンツェやマントヴァの宮廷や貴族の館、バルディやコルシ、ゴンザーガやメディチといった名家が主催した文人や芸術家と貴族の集まりです。バルディ主催のそれはカメラータと呼ばれ、ここで彼らは古代ギリシア音楽のアイディアを援用し「新しい音楽」を作り出し、彼らの部屋から「オペラ」の歴史が始ます。

 それまでの古典的ルネサンス音楽がいわば合唱の編成を基本としたのに対し、「新音楽」では台詞の延長のような歌や、言葉を音で描き出す歌を楽器演奏とともにソロ歌手が繰り広げました。この「新音楽」の伴奏に欠かすことの出来ない楽器がキタローネで、構造としては長い低音弦を付加したリュートと言えます。「新音楽」では言葉の情感を表出するために作曲技法も大胆になりましたが、そこにはこのキタローネならではの調べも顕著です。
 第1回目は、ソロ・マドリガーレと呼ばれる音楽の様々な特徴を、キタローネとの関係で解きほぐしながら、ともに歌手で作曲家だったペーリJacopo Periとフランチェスコ・ラージFrancesco Rasiに焦点をあてたプログラムをお届けします。ペーリは歴史上最初とされる「オペラ」を作り、ラージはそのペーリのオペラ「エウリディーチェ」で歌い、初期オペラの傑作―モンテヴェルディ「オルフェオ」の初演ではオルフェオ役を歌いました。そして、二人ともキタローネの名手でした。

 ちなみに、当時の宮廷音楽家の社会的な身分は、実のところ、貴族に仕える使用人・召使でしたが、ペーリやラージの場合は、本人たちが貴族・名門の出身でした。西洋音楽の歴史を決定的に方向づけた劇的音楽は、ルネサンスの館の小さな部屋から始まりました。暫くの間、ギャラリー册で彼らの音楽をじっくり愛で味わいたいと思います。

辻康介


主催 nikissimo
企画・制作 nikissimo ✕ Da Nemo
musicadanemo.com

Close

50% Complete

Two Step

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.